折り紙クリエイターshokoの 折り紙の日々

折り紙が1枚あれば、5分後には何かが出来上がっています

大好きなママへ

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ママと知り合ったのは私が16歳の時だったね。
たまにママの家から高校に通ってたりしてさ。

今日は成人式。

私が成人式を迎えてからもう10年以上経っちゃった。

ママさ、私に懐紙を教えてくれたよね。
懐紙は 
拭く 、包む 、書く、敷く 

便利でしょーって。

私が成人式を迎えた日。 
ママは自分のことのように喜んで、ずっと笑ってくれたよね。
お祝いにって懐紙に包まれた一万円をそっと持たせてくれた。 
ねえ、ママ。

まだママがくれた一万円、使えないで持ってるんだ。
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ママは懐紙は、メモ用紙や一筆戔になること、敷き紙やコースター、心付けとしても使えることを教えてくれた。

慶事と弔事で折り方が違うことも教えてくれたよね。 

私が21歳の時にママは亡くなった。 
乳癌で50歳っていう若さでさ。
骨まで転移しているのに、誰にも言わないでさ。

10㎝以上のピンヒールを履いて歩き続けた。 

一番ママらしいなと思ったのは告別式。ママの遺言だったもんね。

自分で遺影も全部決めてさ。 会場はママの笑顔の写真ばっかり。

ママは笑ってるのに皆んなは泣いてた。
参列する人のドレスコードは喪服禁止、黒禁止。 カラフルな色で来て欲しいって。
彩る花は百合か薔薇か胡蝶蘭。 
その日だけはママの話を沢山してママのことを盛大に褒めて欲しい。 
そんな遺言だった。 
だから私は一番のお気に入りのワンピースを着て、ママの大好きな赤い薔薇の花束を持って行った。 

ママが最期に私にくれた言葉をずっとずっと覚えているよ。 
『医療の業界は狭いから。でも、そこだけが全てではないこと、世界が広いことを覚えておきなさい。自分が楽しい時だけではなくて、辛い時、苦しい時に一緒にいてくれた人のことは絶対に大事にしなさい。その人達のことを裏切るなんて最低なことする女にだけはなっちゃダメ。』 
その時は言葉の半分も理解していなかったと思う。今なら、とても良く分かるのに。 

ねえ、ママ。

私ね。大事な友達がたくさんできたんだよ。

私をきっかけにママの大好きな薔薇を作ってくれる人がいるかもしれない。

 小さい子がくれた魔法を私は大事にしようって決めたんだ。

 

ママ、今日は成人式だよ。

また2人で夜遊びしたいなって思う私をきっと笑い飛ばすでしょう?

でもね。

やっぱりまた話したいなって11年たったいまでも思うんだ。