折り紙クリエイターshokoの 折り紙の日々

折り紙が1枚あれば、5分後には何かが出来上がっています

君に、もう一度プロポーズ

「先輩は悲しくないんですか?あんなにいっつも仲良くしてたのにそれって仕事だったからですか?」

後輩が泣きながら私に言う。

 


今、私は亡くなった方のエンゼルケアの準備をしている。そんな時に後輩が私の元にやってきた。

 


私はそのとき看護師として働いていて、ひとりの男性を看取った。エンゼルケアというのはいわば死後の処置で身体を綺麗にしてお化粧をする。

 


泣きながら話す後輩を見ながら私は何も言わずに亡くなった方の病室に行った。

 


「望月さん、僕のお願いを叶えてくれないかな」

 


もう話すことのできない身体を拭きながら考える。

桜の季節が過ぎようとしている頃に入院してきた。

とても穏やかで皆に優しくて愚痴一つ言わない。身体が思うように動かなくても

「全く仕方ないねぇ」

そうやって話す方だった。

 


医師からの話では、病状は進行していてあまり時間がないということだった。

家族に先にその説明がいき、いつもぼんやりと何故最初に本人に話さないのかと葛藤していた。

 


本人に本当のことを話さないまま、最期の選択ができないこともあることを知っている私はいつも一人で辛くなる。

 


医師から説明を受けた娘さんが目に沢山涙をためながら、

「一度家族で本当のことを伝えるか話し合います。強くて優しい人だから。母が先に亡くなったとき、とても元気がなくなって。だからまたそうなるんじゃないかなって」

勿論です。分かりました。

そう答えながら、ああやっぱり私はエゴだらけだな。そんな風に思いながら娘さんを見送った。

 


身体を拭きながら、昔から将棋が好きでよく一人でも指していたこと。

奥さんと待ち合わせの時に心臓が飛び出そうに緊張していたこと。

夜勤の時に月が綺麗だと教えてくれて、それを理由にちょっと僕の部屋で休憩していきなよと笑って話してくれたこと。

私が夜勤明けのときには、次はいつ来るの?気をつけて帰ってちゃんと食べて寝るんだよ。

そうやっていつも笑ってくれた。

沢山私に優しさをくれた人は、もう話せない。

 


数日後、娘さんが私がいるかとナースステーションにやってきた。

「本当のことを話すことにしました。望月さん、私が泣いて話せなくなるかもしれないから一緒にいてくれませんか?」

 


そして私は月が綺麗に見える日に、娘さんに同席した。

全部話を聞き終わったとき、もう全部知っていたよ。

そんな顔をしていた。

「望月さん、僕のお願いを叶えてくれないかな」

そうやって話したときに、ほんの一瞬だけ不安な顔をしたのに気がついたのは私だけだったと思う。

 


やっぱり着せるの少し難しいな。同期を呼んで手伝ってもらう。

エンゼルケアがもう少しで終わる頃、3回ノックの音がする。

師長だ。

「今の時間に行ってきていいわよ」

そう言われて私は一度病室を出る。

 


お願いごとは2つ

僕が亡くなったとき、タキシードを着せて欲しい。もし難しかったらジャケットだけでもいいんだ。

あとね。これだけは叶えたいんだ。

亡くなったときに、僕の手元に一輪で構わないから花をプレゼントしてくれないかな。

 


その理由が全部奥さんのためだった。

 


先にあっちに行ってしまったから。

あっちで他の男に口説かれてるかもしれないだろう?

だから、僕のお世話してくれた子が選んでくれた花をもっていつも彼女が褒めてくれた服を着て。

もう一度プロポーズしたいんだ。

望月さんも他の子たちも、いつも何の文句も言わないでニコニコしながらオムツを替えてくれたりお風呂に入れてくれたね。

土産話がたくさんできたよ。

 


「すっごくカッコいいですよ」

涙がでそうになって必死に堪える。

手元に花束を置きながら話しかける。

 


病室に戻る途中に後輩から話しかけられた。

「あの。さっきはすいませんでした」

 


きっと師長が話したのかもしれない。

私たちは確かに仕事として看護をする。割り切らなければできないことは沢山ある。

亡くなって、悲しくないなんてそんなことは絶対にない。

でも。

私たち看護師が泣いてしまったら、家族の悲しむ時間を奪ってしまう。

少しでも身体のあたたかいうちに会って欲しい。

そうやって望んでる。

 


タキシード姿に手には薔薇の花束。

今頃どんなデートをしていますか。f:id:shoko-origami:20190418210610j:image

毎週火曜日、病室からはMr.Children

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「先輩、準備できました!」

元気の良い後輩の声がナースステーションに響き渡る。

「こっちも準備できたよ。じゃあ行こうか」

毎週火曜日、私たち看護師は1人の患者さんのケアをする。平均して2時間はかかるこのケアはいまだに緊張する。

 


当時私は看護師4年目で24歳、患者さんのAさんは28歳だった。

1歳の息子さんがいる彼女は末期ガンだった。ガンが大きくなりすぎた彼女は1人でトイレに行くことも歩くこともできなくなった。身体を拭くこともシャンプーをすることも着替えることも1人ではできなくなった。ケアの時は痛い痛いと嫌がって泣き叫んでいた。

毎週火曜日の午後の時間は看護師、医師、そしてAさんのお母さんと一緒に着替えやオムツを交換したり身体を綺麗にしたりする日だった。Aさんの身体が少し動くだけで痛い痛いと泣き叫び中々先にすすまない。もう少しで終わるという頃にも彼女は泣き叫ぶ声は終わらない。そんな毎週火曜日の午後だった。

何かできないだろうか。そんな気持ちは私をはじめ看護師のスタッフ全員が思っていた。カンファレンスでAさんの治療方針や今後どのように過ごしていくかという話になった。一緒にケアに入っている医師が

「あんなに痛がっているし、楽にしてあげるためにももっと強い薬を使うのはどう?」

そんな提案があった。今以上に強い薬を使うということは、Aさんはもしかしたら眠ったままになるかもしれない。少しAさんと話しをしたいので待って欲しいと伝えその日のカンファレンスは終了になった。

 


仕事が終わって帰る前にAさんの病室に寄った。

「いつもありがとう。叫んでごめんね。私の方が年上なのに恥ずかしいや」

そんなことを私に言ってくれた。彼女がベッドの上から動けなくなった時、私に教えてくれたことがある。歩くこともトイレに行くこともできないなら、せめて家族と最期まで話しをしたい。息子の成長を少しでもみたい。寝たままでも抱っこだったらできるかな。Aさんはお母さんの優しい顔をしていた。

 


「Aさん。先生が痛いのは辛いし苦しいと思うからもう少し強い薬を使ってみるのはどうだろうって提案がありました。やっぱり火曜日は辛い時間かなとも思います。少しでもAさんの痛みがとれたらいいなって私たち医療者は全員思っています。ただ痛みはとれるけど今より眠っている時間が長くなるかもしれないです。もしかしたら、こうやってお話しすることも少し難しくなるかもしれません」

Aさんの腕を触りながら聞いたら

「絶対に使いたくない。こうやって皆と話せなくなるんでしょう。そんなの嫌だ。使わないで欲しい」

そうはっきりと言った。とても真剣に、自分で自分の治療を選択し最期をどう過ごすか28歳で決断できるその強さがどこからくるのか教えて欲しかった。

また明日と言ってAさんの病室からでてきた私を後輩が待っていてくれた。いつもAさんのケアを一緒に入り、今日はピンクのパジャマが似合うと思いますなど声をかけてその場の雰囲気を和らげる。

「先輩、一緒に帰りましょう。そういえばAさんMr.Children好きなんですよ。知ってました? 引き出しの中に何枚もアルバムあるんですよ」

そう教えてもらいながら、病棟の待合室に置いてあるCDプレーヤーが目に入った。

 


 翌日医師にはAさんがこれ以上強い薬を使うことは望んでいないこと、最期まで家族と会話をしたいと希望していることを伝えた。

「治療というよりはここから先は看護の力がもっと必要な時期だよね。何かあったらすぐに教えてね」

いつも看護師のことを認めてくれる医師と働けることは嬉しかった。

 


次の火曜日、師長に相談して待合室のCDプレーヤーを借りることにした。一緒に帰った後輩がAさんからアルバムを借りていた。火曜日の午後、準備する物品にCDプレーヤーが加わった。Aさんのケアの時に音楽をかけた。Aさんが大好きなMr.Childrenのアルバムだ。曲が流れた時にAさんは驚きながら

「私ね、このアルバム大好きなんだ。ありがとう」

そう言って笑った。

それでも身体を動かすと痛いことに変わりはなかったけれど、Aさんの顔は前より穏やかだった。

毎週火曜日の午後、Aさんの病室からはいつもMr.Childrenの曲が流れた。

 


それから約1ヶ月後にAさんは亡くなった。私たち看護師は亡くなった人の身体を拭いたりお化粧をしたりすることをエンゼルケアと呼ぶ。

AさんはMr.Childrenが好きだと教えてくれた後輩と私でエンゼルケアをした。その時にもAさんの大好きなアルバムを流した。

彼女はもう泣き叫ぶことはなかった。

Aさんの好きなお洋服を着せて髪を整えてメイクをした。

 


数日後に、後輩が

「彼氏に振られたから励ましてください!」

と言葉とは反対に元気良く話すのでみんなで仕事が終わってからご飯を食べに行った。

Aさんのケアをずっとしてきた同僚たち。

乾杯の時にお店から流れてくるBGMが切り替わる。

強くてかっこよくて家族思い。最期まで自分の思いを貫き通したあの人の顔が浮かぶ。

 


病室では私たちは涙を見せないけれど。

こうして心の中で献杯をする日もあるのです。

これでアナタも人気の忍者!?両面模様の違う手裏剣の折り方

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 ニンニン。

小さい頃1度は忍者ごっこしませんでしたか?

さて、今日は手裏剣の折り方のブログです。

上の写真の秘密を先に。

左と右。

実は両面で模様が違う手裏剣なんです。

 

ということで。

両面違う模様の手裏剣の折り方です。

まず折り紙を4枚用意してください。私のおすすめは7.5センチ×7.5センチの折り紙です。

一般的に販売されているのは15センチ×15センチの折り紙なのでそれをハサミで4等分にすれば7.5センチ×7.5センチになりますよ。

 

1.折り紙を用意します

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2.半分に折ります
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3.開いたら中心線に向かって半分に折ります
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4.反対側も同じ
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5.開いたらこんな感じで長方形の形が4つ
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6.向かって左を最初の折れ線のところで折ります、三角形の形になります
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7.それを中心線まで折ります
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8.向かって右側を上から1つめの折れ線まで折ります。図を見た方が分かりやすいかも。
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9.一番上の向かって右端を三角に折ります
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10.そのままかぶせるように真ん中の中心線に向かって折ります。
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11.向かって左上を折ります
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12. 中に入れ込みます。下の図を参照してください。
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13.これを4つ用意します
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14.後は差し込んでいくだけです
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裏側はこんな感じ
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なんだかグーグルのカラーになってしまったのは、ここだけの話笑

 

みなさんもよかったら折ってみてくださいね。コースターにもできますよ。

 

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セルフマガジンができました。1冊から無料で配布しています。

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あなたをバカにする人の

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チャレンジするときにバカにする人のことは放っていけばいいよ。

揶揄する人達の気持ちに自分の気持ちは負けないでしょう?

*・゜゚・*:.。.:*・゚・*:.。.:*・゜゚・*

 


銀色の折り紙で折ってみました(^^)

狼です。

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