折り紙クリエイターshokoの 折り紙の日々

折り紙が1枚あれば、5分後には何かが出来上がっています

私だけのサンタクロース

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【私だけのサンタクロース】

ラジオからは、私の好きな声が聞こえる。

「さあ、今日はいい天気だねー。13歳のウサギさんからリクエストが届きました。」

下からはお母さんの声。

「今日は学校午前で終わるんでしょう?午後病院で待ち合わせで大丈夫ー?」

大丈夫ー!

私は9歳の時、出血多量で病院に運び込まれた。
その時の病院での生活は今でも忘れられない。
後でお母さんから聞いたけど、お母さんが自分のせいだ自分のせいでと看護師さんの前で泣き崩れた時に。
「そんな風に自分を責めたら、あの子は本当に自分のせいだと思います。その姿で会うなら帰ってください。どんなに辛くても今はあの子の前で泣かないでください。笑ってください。」

私がお世話になったウサギの絵が上手な看護師さんはそんなことを言ったらしい。

私が病院での辛い検査の日はいつも私の長い髪を編み込みにしたり、フィッシュボーンにしたりして応援してくれた。

入院している時、お母さんがずっと泊まってくれたけど、ある日疲れたから今日は帰りたいと看護師さんに相談した日があったらしい。

私は寂しくて泣いたけど、そのウサギの絵が上手な看護師さんが、私のベッドをナースステーションまで運んでくれた。

今日はここで一緒に寝よう。皆んなには内緒。特別だよ。

そうやって笑ってくれた。

中々寝付けなかった私は何か歌を歌ってと頼んだら、じゃあ世界で一番好きな歌を歌おうと言って私だけに歌ってくれた。

ナースステーションで寝て朝起きたら、お父さんが丁度来て、私はもう少しここにいたかったから
「なんで来たのー?まだここにいたかったのにー!」
って言ったら看護師さん達がみんな笑ってた。

私は当時ご飯を食べてはいけなくて、水がお茶、舐める程度のアイスしか許可がおりなかった。

アイスを自分で選びたいとワガママを言ったら、じゃあどんなアイスが売ってるか見に行こうと言って手を繋いで一緒に買いに行ってくれた。
その時にあの歌は誰の歌?と聞いたら私の大好きな人が歌っている歌だよ。あの歌が世界で一番大好きなのと教えてくれた。

12月24日のクリスマスイブの夜。

私は家じゃなくて病院にいた。

サンタさんは病院にはどうやって入るんだろうと心配していたら、看護師さんが「大丈夫だよ」って言ったから私は安心して眠った。

12月25日のクリスマスの朝。

起きたら枕の所にサンタさんからのプレゼント。一緒に、メッセージカードがあった。

お父さんの字でもお母さんの字でもない。

サンタさんからのメッセージカード。

起きた時に目があったウサギの絵が上手な看護師さんはすごく嬉しそうな顔で笑ってた。

最近お母さんが見せてくれた私が入院していた時の検査の説明用紙は私にも分かるようにウサギの絵と共に書いてあった。

サンタさんがくれたメッセージカードとそっくりな字。

そのカードは今も大切に私の机に飾ってある。

「さあ、今日はいい天気だねー。13歳のウサギさんからリクエストが届きました。私は9歳の時に入院していて、その時の看護師さんが世界で一番好きな歌と言って歌ってくれた歌です。私もこの歌が世界で一番好きな歌になりました。だって!嬉しいね、シェイド君。今日はさ、CD流さないで歌っちゃおう。13歳のウサギさん。私ね、ウサギさんが丁度9歳で入院している年にね。母親が天国に行ったの。大好きな人に行ってきますって言えるのって幸せだよね。今日は学校かな?行ってらっしゃい!では、唇に歌声を」

お父さん、お母さん、行ってきまーす!

唇に歌声を

ブルーなときの合言葉

唇にいつも歌声を

涙がこぼれそうなときも

唇にいつも歌声を

ため息色のあの日の僕は

無いものばかり数えていた

ひとりぼっちのような気がして

自分のことしか見えなかった

「ありがとう」の数を数えてみたら

ひとりじゃないことを知ったよ

ブルーなときの合言葉

唇にいつも歌声を

涙がこぼれそうなときも

唇にいつも歌声を

本当に大切だと思っている

誰かを大切にするには

自分も大切にできるような

強さが必要だと知ったよ

きっと未来の自分が見たら

「たいしたことない」って言うだろう

ブルーなときの合言葉

唇にいつも歌声を

涙がこぼれそうなときも

唇にいつも歌声を

今日泣いたことも

いつか懐かしく思えるよ

なんだかヘコんだ気分も

心なく響いた言葉も

あんなこと笑い飛ばせばいいさ

唇にいつも歌声を

ブルーなときの合言葉

唇にいつも歌声を

涙がこぼれそうなときも

唇にいつも歌声を

CINEMAS
作詞作曲 おかっぱミユキ

✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
ミユキちゃん、本当にありがとう。

蝶々

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ギリシャ語で蝶はpsyche(プシュケー)
これはpsychic(サイキック)心霊の、霊魂の、という意味をもつ英語の語源。

蝶は亡くなった人の霊を運ぶとされているらしい。

またいつか、会えますように。

 

君と歩くバージンロード

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父が癌になり、余命が半年と言われてからどのくらい時間がたっただろう。
車椅子の生活で長く歩くのが出来なくなってしまった父は、前より少し小さくなった。

毎日面会に行く私に父が言う。
「14時から17時までは面会に来るな。」

何でそんなことを言うんだろうと思いながらも、もうすぐ結婚する私はその準備でバタバタしている。
母とも話しているけれど、父は私の結婚式に参列するのは難しいだろう。

高校の時からずっと付き合ってきた彼は父も知っていて、結婚を報告した時は
「よろしくお願いします」
と彼に頭を下げた父。

くるなと言われていたけど、少し時間が出来たわたしは16時すぎ病院に着いた。

父の病室をノックすると、
「ちょっと待ってください」と中から看護師さんの声がする。
ショートカットの看護師さんが出てきて、
「あ、やっぱりノック3回だから娘さんだと思いました」
そんなことを言われた。
父からは、この時間にくるなって言っただろうと少し怒られる。
何でダメかの理由をいまだに教えてくれない。
看護師さんに聞いても、検査や清潔ケアの時間だからだと思いますよと返ってくる。

結婚式当日。
父の代わりに一緒にバージンロードを歩くことになっていた兄。
式場にいたのは、正装をした父だった。

『28年間育てた娘の隣を違う男が歩くなんて嫌だったんだよ。』

父の好きな花はダリア。
ダリアの花言葉は、華麗、優雅、気品というのもあれば移り気、不安定というのもある。
人には沢山の顔があるから、魅力的にみえるんだと父は小さい頃の私に話してくれた。

後日ショートカットの看護師さんが教えてくれた。
どうしても娘さんの結婚式に参列したい、バージンロードを歩きたい。
それが俺の最期の夢だと。
だからあの時間は歩く練習をずっとしていました。
辛い、キツイなんて言わず、愚痴ひとつこぼさずに。
ただ娘さんとバージンロードを歩くことを願って練習していました。
内緒にしていてごめんなさい。
でも。男の人はそうやって、大好きな人の前では強くありたいと思うのかもしれないですね。

ねえ、お父さん。
私が車椅子を押すからさ。
2人で一緒にデートしよう。

 

拙い文を読んでくださって有難うございました。
これは架空のお話です。

ペーパーナプキンでラッピング

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今日はちょっと変化球。
私は紙が好きなので、ペーパーナプキンだって使います。
クリスマスが近づいて来たのでラッピングの方法。
ペーパーナプキン2枚あれば完成します。